烏拉泊故城遺跡

　烏拉泊故城は「輪台城」とも呼ばれ、ウルムチ地区で歴史の最も悠久で、規模の最も大きな唐代、元代古建築遺跡群のひとつである。大まかに言えば、輪台県、唐代北庭大都護府と静塞軍といった区域に分かれていた。およそ紀元640年前後に建てられ、もう1300年の長い歴史を持っていた。烏拉泊古城の存在したことはウルムチの歴史とシルクロードの商業文化の交流史を証明した同時に、1000余年前に中国中央政府はすでに新疆烏拉泊古城で駐軍したことをも明らかにしたである。

　烏拉泊故城は新疆ウルムチ市南西郊から約10キロ離れた大湾郷烏拉泊村に位置する、海抜は1100メートル、南北の長さは550メートル、東西の幅は450メートル、周長は約2キロくらい、四角形にしています。城垣は完全に保存されている、残された城壁の高さは2－7メートル、基盤の幅は5メートルあり。城壁の四角と城門は外に突き出、城門は城壁の真ん中に設置されている。古城はそれぞれ北東、北西、南西に位置する三つ小さな町からなり。瓮門、城楼、角楼、馬面などの建築は雄大に見える。城垣の中部に中から外を覗くことができる穴道が設けられている。大規模の建築工事と軍事施設から見ると、重大な軍事意味があることを明らかにしていた。

　1000年以上の歴史を持つ故城は唐代の「輪台城」と考えられている。城内の地面で遼代と元代の陶磁器、陶盆、玉器、古銭などの文物を発見したことがある。掘り出した文物によると、当時の居民は主に牧畜業を従事し、食糧の栽培をも発展しました。陶磁器は一般的な日常生活用品となっていた。同時に金のイアリング、銅鏡、小鉄器なども発見され、陶磁器の他に金、銅、鉄器の手作り作業もあったことを明らかにしたである。古墳から出土した二枚の銅鏡はイリ河流域で出土した銅鏡と同じ時期で、当時の中国大陸部から新疆に輸入した漢式鏡だと考えられている。これらの文物は、2000年前のウルムチは経済と文化における面にイリ、大陸部などの地区と交流し合ったことを証明している。新疆歴史の研究にもう一つ重要な参考資料を与えた。