ゲイス墓

　イスラム伝道師のケイスを葬った廟で、聖人墓とも呼ばれる、もともと甘粛省との境界にある星星峡のあたりにあったが、1939年軍事施設建設のために破壊され、ハミのイスラム教徒の手によって1945年この地に再建された。
　　
　伝説によると、唐の貞観年間（627～649年）イスラム教の預言者マホメットは中国に伝教するため、ケイス、ワイスマンガスの3人を発遣した、マンガスは広州で病死したが、残りの二人は長安に到着し、太宗の熱烈な歓迎を受けた。

　やがてケイスとワイスは帰路につくが、ワイスは河西回廊で病死し、ケイスも635年（唐の貞観9年）ハミで落命してしまった、その時は簡単な埋葬であったが、ハミ王国はできるとハミ王は彼のために立派な廟を立てた。