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亀茲国

※古西域36国の亀茲国 現在写真(イメージ)

     
  •  亀茲(きじ、呉音:くし、漢音:きゅうし、拼音:Qiūzī)は、かつて中国(東トルキスタン)に存在したオアシス都市国家。現在の中国新疆アクス地区クチャ県(庫車県)付近にあたり、タリム盆地の北側(天山南路)に位置した。丘茲、屈茲とも書かれ、玄奘の『大唐西域記』では屈支国(くつしこく)と記されている。
      クチャの歴史は古く起源前2世紀末から西域36国のなかで最も栄え「亀茲国」と呼ばれていた。天山山脈の南麗に位置し山脈の雪解け水にはぐくまれ鉱物資源にも恵まれたシルクロードの要衝であり東西文化の交流が盛んでイスラム教と仏教文化が混在したオアシス都市であった。翻訳僧として名高い鳩摩羅什の生地として名高く、管弦伎楽などの音楽が盛んな豊かな国家でありここで使われていた五弦琵琶や横笛は、日本の雅楽に影響を及ぼしたとされる。
     仏教文化が栄え玄奘三蔵が滞在した七世紀の亀ジ国には伽藍100、僧侶5000余人がいたという。しかし唐の時代に勢力が衰え九世紀にウイグル族がこの地に勢力を持ちウイグル化していった経過がある。
     現在も仏教とイスラムが混在するが人口38万人のうちウイグル人が88%を占める。街中には大型トラックは進入禁止、ポプラ、ネムなどの街路樹が茂る綺麗な街であり一歩街の中心街を離れるとロバ車が走る、気候は穏やか、人々は人懐こくのんびりとしたオアシス都市である。周辺にはキジル千仏洞、スバシ故城、亀ジ故城跡等の仏教遺跡や500以上のモスクと数千人が収容できるといわれるクチャ大寺があリ往古の繁栄さを実感する。