北庭西大仏寺
北庭古城の西500mにあり、北新疆で初めて発見された仏教寺院遺跡である。紀元10世紀に創られた。寺院は南北70m、東西は40m、正殿と東西の配殿の三つの部分からなったのである。
正殿の東側には2階建ての2層に分かれたアーチ形の洞窟が15か所あり、どの窟にも菩薩塑像が一体供えられている。東配殿には一体の釈迦様涅像があり、長さは13m、頭が北、足が南に向いており、像が不完全な姿で残っている。
殿内の壁画と洞窟の天井の壁画は、所々剥げ落ちているが、残った部分は色彩が鮮やかで、念入りに仕上げてあり、人物像も真に迫る。これらは当時の仏教の隆盛と文化発展を映し出している。