アスターナはウイグル語で“憩の場所”だが、太古の人々が安らかに地下で寝ている。またカラ.ホージャ古墳群とも呼ばれるアスターナ古墳群はトルファン市街地の南東36kmの所にあり、トルファンの地下博物館とも言われる。
高昌国住民と唐代西州住民の墓地群で墓室からは大量の絹製品、陶器、文書などが出土しており、壁画やミイラも残る。これらは高昌国の歴史研究にとって貴重な資料である。ここにある全ての墓は、斜めの参道と地中にある墓室を持っており、平面的には「甲」字形をしているのが特徴である。
出土した資料によると、最古の物は紀元273年、(晋の泰始9年)、最も新しい物は紀元778年(唐の13年)の物とされる。見学できる3基215号と216号のうち壁画が残る210号には夫婦のミイラがある。