アイデイン湖はトルファン盆地の「底部」をなし、トルファン市から東南部40kmの所にある、湖は東西が約40km、幅は約8km、面積が152KM²であるが、湖面からの標高は測定-154.43mであり、ヨルダンの死海-391mに次いで、世界第二の陸上低地となっている。
1000万年前、アイデイン湖は今より面積が広く、大きな淡水湖であった。今は西南部にとても浅い湖水が残っているほかは大部分が褶曲により波をうった湖底があらわれ、目に入る物すべてが銀色の塩結晶であり、日差しを照り返し、きらきらと光っている。現地のウイグル族は「月光湖」と呼ぶ、湖のほとりで人々はよく蜃気楼と涸れた湖のかげろうで惑わされやすく、往々にして泥沼に入り込んでしまう。辺りを見回しても泳いでいる魚も飛ぶ鳥も見えず、時々かすめて行く虫の群やたまに足元を走っていく、ウサギや鼠がいるだけだ。
この特殊な地理状況と典型的な砂漠景色が珍しい物を探す人々にとして絶景だ。湖のほとりに塩結晶ミョウバン、硝石などを原料とする化学工場がある、製品は国内外へ販売されている。