クチャの西の方に離れて75km、拝城県にある亀茲国の貴重な仏教文化遺跡で、渓谷によって東区と西区に分けられる。後漢から宋代にかけて開削された石窟は謂干河の北岸およそ40mの断崖にある。
1973年発見された新1号窟を含めると、その数が237窟、そのうち、70窟が比較的保存状況がよく、貴重な壁画が残るが、塑像は新1号窟を除く、ほとんどが破壊されたが。持ち去られてしまった。一般に開放されている石窟では伎楽天画のある第8窟、中国でもとも早く描かれた飛天画のある第48窟、このほか臥仏像の残る新1窟などおすすめだ。第220窟と第222窟の題字が漢字である以外は、すべて古代亀茲語で記されているのにも注目したい。
なお、特別窟の見学を希望する場合は、利用する旅行社であらかじめ亀茲石窟研究所に連絡を入れておいてもらったほうがよいだろう。洞窟の内部に撮影禁止のため、カメラの持ち込みが禁じられているので、ご注意すること。