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ホータン王国
ホータン王国(ガンダーラ語:コータンナ、英: Kingdom of Khotan)はシルクロードの一つ西域南道沿いにあった仏教王国。タリム盆地のタクラマカン砂漠の南に位置する。現在では中国新疆ホータン市にあたる。漢語では于闐(うてん)、于寘(うてん)、於闐。コータン王国とも書かれる。ホータン市の南約20kmユロンカシュ川の西岸にあるマリカワト遺跡は、ウータン王国の所在地と認められた。
ホータン王国は仏教とりわけ大乗仏教の中心地のひとつとなった。(これに対して砂漠の反対側にある亀茲国は縁覚系の仏教王国だった。)中国の僧法顕が、5世紀始めにホータン王国にある大小14の僧院を訪れている。文化交流により、中国語、サンスクリット語、プラークリット語、チベット語などが使われていた。ホータンは、中国外で絹が生産された初めての場所だった。考古学者の発掘作業で発見された壁画には、ホータン王に嫁いで来た中国の王女が、髪の中にカイコの卵を隠していたと記されており、1世紀頃の出来事と見られる。