新疆トルファン観光概況

  ウルムチの東186ｋｍにあるトルファンはウィグル語で「低地」という意味の通り、中国国内で最も低い土地（世界的には2番目）であるトルファン盆地の中央部に位置する町、気温の変化も激しく、夏は50度近くになり、冬はマイナス20度まで下がるという、過酷な自然と対峙する天山山脈の南麓に位置する都市、トルファン地区はトルファン市、トクスン県、ピチャン県を管轄する行政地区で総面積は約6万9625ｋ㎡、総人口60万人、そのうち、ウィグル族は７０％をしめ、漢民族は２０％を占め、回族は１０％を占めている、その中心となるのがトルファン市だ。

　古くは天山南路と天山北路を連絡するの要衝として栄え、現在でも鉄道の蘭新線と南彊線の分岐点となるなど地理的重要性は変わっていない、2014年12月ウルムチ～蘭州までの高速鉄道も開通し、トルファンの発展に助かりました。

　トルファンの夏は、高温で乾燥していて熱風が強い、これまでに記録された最高気温が47.9℃、特に7月中旬から8月中旬までは酷暑が続くため、火州とも呼ばれる。しかし、年間降水量がわずか16ｍｍほどと非常に乾燥しているため、夏の日中でも日陰にいれば比較的過ごしやすい。

　トルファンは古代姑師と呼ばれている、漢代には車師前国、魏晋南北朝になると高昌郡を設置し、5-7世紀には漢族の移民によって高昌国が建設され繁栄を極めた。それから唐の直接支配を経って、ウイグル人が西ウイグル王国を建国すると、ベゼクリク千仏洞を代表とする高度な文化が出現し、トルファンは最盛期を迎えた。

　現在のトルファン産業は農業が中心で特産品には葡萄、ハミ瓜、綿花などがあり、毎年の8月20日、年内1回葡萄祭

りと言う交易会がある。

ベゼクリク千仏洞、高昌古城、アスターナ古墳、交河故城、火焔山、カレーズ、蘇公塔、エイデン湖、吐峪溝古村、

クムタグ砂漠公園、砂漠植物園、砂療所、葡萄溝、トルファン博物館などが見所。