新疆コルラ観光概況

　コルラは、新疆ウイグル自治区の中で最大の面積を持つバインゴリン・モンゴル自治州の首府である。バインゴリンとはモンゴル語で「豊かな川」を意味する。天山山脈南麓、タリム盆地の北縁にあり、面積は48.3万ｋｍ²、標高933ｍである。自治州の総人口は110万人で、このうち漢民族が約55％を占め、ウイグル族約36％、モンゴル族約5％、5％は回族などの民族だ。コルラ市の総人口は約35万人あまりで、古くからタクラマカン砂漠周辺に点在したオアシス国家を結ぶシルクロードの要衝として重視され、幾度となく争奪戦が繰り返されてきた場所で、現在でも北新疆や東新疆と南新疆を結ぶ重要な都市であることに変わりはない。

　産業は香梨と呼ばれる梨の栽培など農業が中心だったが、タクラマカン砂漠で石油の採掘が始まってからは、工業化も進んでいる。コルラの町は孔雀河を境に新しく建設された地区と農村地区に分かれている。孔雀河の北西側、特に人民東路と人民西路の交差点を中心とした辺りはコルラの繁華街で旅行に関係する施設のほとんどが集中している。コルラに到着したら、まずこの地域に移動しよう。孔雀河の東南側は少数民族が多く居住する地区であり、中心部から団結路を南へ向かうとウイグル族向けの店が多くあり、彼らの暮らしを垣間見ることができる、コルラ自治州博物館、鉄門関、博斯騰湖、営盤古墳、シコシン千仏洞、バインブルク草原と白鳥湖、アルキン山自然保護区、羅布人村落などがある。